待望の翻訳!スライド作成の決定版!『ザ・プレゼンテーション』、ナンシーデュアルテ氏の名著『Slide:ology』の翻訳書!

本書は、プレゼンテーターやファシリテーター、
講演家にとって、手放せない一冊になることだろう。

10年前に比べて、今様々な部分で
多くのプレゼンターやファシリテーターの
活躍の場が広がっている。

企業内のプレゼン以外でも、
TEDxやPechaKucha、クラウドファウンディングや
セミナー、セッションなど。

プレゼンテーションとスライド作成の
「力」さえあれば、多くのことが実現できる
時代が到来している。

しかし、残念なことに日本のプレゼンにおける
スライド作成に関する書籍は、
海外に比べて良質なものが少ない。

その状況あって、
本書は、多くのプレゼンテーターや講演家たちに
望まれていた一冊なのではないかと思う。

著者のナンシー・デュアルテ氏は、
海外でも非常に知名度が高く、
プレゼンテーターであれば、その名を知らない人はいない。

あのアル・ゴア氏の「不都合な真実」のスライドを作ったことで知られ、
オバマ大統領の大統領選のアドバイスをはじめ、
シリコンバレー企業、グーグルやアドビ、HPなど
著名な企業のプレゼン、スライドづくりを行っている。

海外のビジネス書カテゴリーの
「プレゼン」「スライド」における名著は、
ナンシー氏の本書『スライドロジー(Slide:ology)』と『ザ・プレゼンテーション(Resonate)』。
ガー・レイノルズ氏『プレゼンテーションZEN』と『プレゼンテーションZENデザイン』
この四冊だけと行っても過言ではない。

つまり、今回翻訳された一冊は、
世界の有名プレゼンテーターたちが
擦り切れるほど、読んでいる必須の一冊なのだ。

私自身、原書を擦り切れるほど、愛読しており、
日本語で読めるようになったことがまず嬉しい。

しかし、2008年に刊行された
本書の原書である「Slide:ology」が
なぜ、今のタイミングとなったのか?

海外と日本の「出版界事情」から翻訳が不可能に
なってしまったらしいが、
それにしても、どうして翻訳することができたのだろうか?

それには、出版元のBNN新社に理由があるのではないかと思う。
これまで、BNN新社はデザインとテクノロジーの専門書を多く出しており、
昨年から今年にかけて『ビジュアル・ストーリーテリング』、
『CEOからDEOへ』『どうしてあの人はクリエイティブなのか?』など
ビジネス書を参入し始めている。

長年、デザインに関しての専門書を出していた点が
シリコンバレーの有数のデザイン会社の社長でもある
ナンシー・デュアルテ氏もOK出したのだろう。

業界では、ナンシー氏の「デザイン」や「アート」の
要求レベルにも高いことで知られているが、
ナンシー氏も、BNN新社をデザインの部分で
非常に高く評価しているのだろう。

その理由として、
本来であれば、この手のビジネス書は、
原著者が完全に翻訳書と日本語版は、同じ構成するよう
要求することが普通だが、
日本の読者に適した日本版独自の構成となっている。
そのため、非常に読みやすく、分かりやすいのも
本書の特徴だ。

本書は、この一冊の構成のデザインとしても魅力だが、
内容も、プレゼンテーター、講演家にとって
非常に学びがある。

ダイアグラムや、ピクトグラム、ビジュアル要素(背景・色・テキスト)、
書体、フォント、全体を一つでみるスライドづくり
など、スライド作成の要素として必要な部分を
本書から、すべて学べる。

これまでこうした分野は、芸術専門書やデザイン専門書、
デザイン・スクールや専門学校に行かなければ学べなかったことが
一冊の「ビジネス書」から学べるから非常にお得だ。

さらに、プレゼンテーションは人間的なメディアであると語る
ナンシー氏が、プレゼンテーター自身でしか語れない
「物語」「情熱」を含めた「自分だけのプレゼンテーション」の
生み出し方まで書かれている。

本書は、優れたプレゼンテーターを目指す人、
そして永続的に優れたプレゼンターで居続けたい方に
おすすめの一冊だ。